2014年11月 沼津港深海水族館にて

バラムツ (学名:Ruvettus pretiosus)

条鰭綱 スズキ目 クロタチカマス科 バラムツ属
体長:最大2m以上
生息水深:200〜1000m?

体がバラの棘のような鋭く硬い鱗で覆われている事からその名がつけられた深海魚。素手で触れると怪我をする。
浮力を得るため体に油を大量に蓄えているので、ほぼ全身が脂身。英名で「オイルフィッシュ」と呼ばれているほど。
脂身なので食べると非常に美味だが、その油脂成分には人間が消化出来ないワックスエステル(蝋)が含まれている。
大量に摂取すると下痢や腹痛に襲われたり、消化出来なかった油脂が肛門からただ漏れしたり、皮膚から脂が漏れる病気にかかったりする危険性がある。
そのため本種は食品衛生法により販売を禁止されている。
(※自分で釣って食べる事は禁止では無いが、自分で釣ったものを人にあげると法律で罰せられるので注意)
本種と似たような魚にアブラソコムツとアブラボウズが居るが、アブラボウズは普通に食品として流通している。
水族館で飼育・展示される事はあまり無いが、スポーツフィッシングに良い魚の一つらしいので、釣り好きの人の中では有名。





2014年11月 沼津港深海水族館にて

本種が展示されたと聞いた時は思わず耳を疑った。まさかこんなところで出会えるとは・・・。
そして一番上の写真を見て誰もが違和感を感じたと思うんですが、なぜかフトツノザメの顎の下に入り込んでじっとしていました
そのじっとしているところを撮ったというわけです。泳いでる姿も必死に撮ってたんですがもちろん上手く撮れず…。



2014年11月 沼津港深海水族館にて

この本種を見て誰かが「ホルマリン漬けの魚が泳いでるみたい」と言ってた事は未だに耳に残ってます。



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