2018年1月 ヨコハマおもしろ水族館にて

ギンザメ科 (学名:Chimaeridae)

軟骨魚綱 ギンザメ目 ギンザメ科
体長:約75〜100cm
生息水深:150〜700m

銀色の体に大きな胸鰭を持った独特の風貌をした深海魚。シーラカンスと同じく生きた化石と言われている。
名前にサメとついているがサメの仲間では無い。普通のサメには鰓孔が5対あるのに対しギンザメは1対と非常に少ない。
大きな胸鰭を羽ばたかせるようにして泳ぐのも特徴。ちなみに皮膚はサメ肌では無く、ツルツルしている。
癒合した歯で硬い貝や甲殻類などを捕食している。発達した第一背ビレについている棘は毒腺を持っているらしい。
本種の身はかまぼこなどの練り物製品として使われる事がある。飼育が困難なため水族館で展示される事は非常に稀。
ちなみにギンザメの学名の「Chimaera」の意味はキメラ(怪物)。種小名の「phantasma」意味は幽霊。かなりバケモノ扱いされてる。





2016年4月 沼津港深海水族館にて

まさか見れるとは思わなかった「ギンザメ(Chimaera phantasma)」の生体です…。
デリケートな生き物な上弱ってるだろうになぜかグソクムシ水槽で展示されてました。食われないの…?ってなります。
そこそこ良好な環境で飼育されてはいましたが、これを撮影した翌日にはもう死亡されておりました。やっぱり難しいのね…(´ω`)



2017年11月 葛西臨海水族園にて

この子はギンザメの仲間の「スポッテッドラットフィッシュ(Hydrolagus colliei)」という種類。(長いので以下スポッテッド)
普通のギンザメより浅いところに居るらしいです。そのため飼育は簡単?なんだとか。
ギンザメの仲間がこんなに元気よく水槽内を泳いでるもんだから、初めて見た時は目を疑いましたね。
ちなみによく泳ぐので写真はすごい撮りづらいです。未だブレてない写真が無い…。



2014年9月 葛西臨海水族園にて

なんとなんと…(スポッテッド以外の)ギンザメ類との遭遇はあれっきりかと思いきや…なんとおも水に「アカギンザメ(Hydrolagus mitsukurii)」が!!
(トップ写真に載せている子もこの写真と同じアカギンザメです)
しかし雰囲気的にギンザメと同じ属…に見えますが、実はアカギンザメ属で、この写真ページの中に居るスポッテッドの方が近い種類なんですよねぇ。
ギンザメの世界もこうして見ると奥が深いものです。



2014年9月 葛西臨海水族園にて

おも水に居たアカギンザメの生体は状態が良いのか悪いのかは分かりませんでしたが…ぬますいに居た個体よりかは元気そうに見えました。
しかしこの水槽シロウニだらけ…こんな光景を見た時はちょっと可愛そうに見えました。(ちなみにこの後シロウニは別水槽に移されました)
ちなみにこのアカギンザメを見る事が出来たのもたった1日だけでした。やっぱり普通に飼育してると殆ど持たないんだなぁ…(´ω`)
その分良いものを見せてくれたと思いますし、このアカギンザメによって今後の飼育環境が改善されてもっと貴重な深海生物を見る事が
出来る可能性が出てくると思うと、ちょっと期待しちゃいます。飼育員さんと某深海漁師さん、頑張ってください。
(珍しくまともなコメントが出来た…)



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