2019年6月 新江ノ島水族館にて

クロカムリクラゲ (学名:Periphylla periphylla)

鉢虫綱 冠クラゲ目 クロカムリクラゲ科 クロカムリクラゲ属
体長:約20cm
生息水深:700〜4000m

触手の生えた三角帽子を彷彿とさせる独特なシルエットをした深海クラゲ。めったに現れないが一応表層近くを泳いでた個体も居たらしい。
この赤黒い三角帽子のような部位は「胃」であり、このような色をしている理由は、光る獲物を食べた際に胃の中も光ってしまい
敵に見つかりやすくなってしまうため、それを防ぐためにこのような進化をしたらしい。
(深海では赤い色は深海生物には見えないと言った特徴があるため、赤色をした深海生物は多い)
推測ではあるが、名前に「クロ」とついているのに黒くないのは、深海では赤色は黒色に見えるからでは無いかと思っている。
また一般的なクラゲは触手を後方に向けて泳ぐが、クロカムリクラゲの場合は前方に向けて泳ぐといった変わった特徴もある。
さらには、敵に襲われそうになった時体が発光すると言った特徴もあり、ある意味様々な特技を持った深海生物とも言える。
捕獲例は少なく、飼育も確立されていないため困難を極める。なので水族館で飼育される事は極稀である。生体が見れた人はかなりラッキー。








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