2015年1月 サンシャイン水族館にて |
メンダコ (学名:Opisthoteuthis depressa )
軟体動物門 腹足綱 タコ目 メンダコ科 メンダコ属
体長:最大20cm
生息水深:200〜1000m
胴体に耳のようなヒレがあるのが特徴のタコ。各腕が広い膜で連結されており、UFOのような独特の外見をしている。
真っ暗な深海に住んでいるため墨袋は持っていない。普通のタコには2列ある吸盤も、本種は1列しか無い(その上吸盤の力は非常に弱い)。
普段は海底でじっとして過ごしているが、身に危険が迫るとクラゲのように膜で覆われた脚を使ってふわふわ泳ぐ。
泳ぐ際に耳のようなヒレをパタパタ動かすが、小さいので遊泳力は無く、方向転換や姿勢の制御程度に使われるらしい。
本種の他に
オオメンダコ・
センベイダコ・
オオクラゲダコという種類が存在するが、捕獲例は少なく、知名度も低い。
水族館で展示される例がいくつかあるが、かなりデリケートな深海生物であるため飼育は非常に難しく、長生きしない事が多い。
だが沼津港深海水族館では
50日以上の飼育に成功している。(飼育記録が2番目に長いのが新江ノ島水族館)
またタコの仲間ではあるが、食べると
不味いとよく言われている。
調理に一工夫すれば食べられる可能性もあるが…基本眺めるだけにしておこう。
2015年1月 サンシャイン水族館にて |
ぬますいで何度か生体を見てきたものの撮影出来たのはこれが初めて。しかもかなり明るい水槽です。
もちろんの事、この状態でのメンダコちゃんが見られる日数が長い訳がありません。なのでこの写真が撮れたのは
奇跡と言っても良いでしょう。
ちなみにこれを見た翌日にはすべての個体がお亡くなりになりました。
すごく申し訳ない気持ちもありますが、すごく貴重な瞬間を見せてくれてありがとう…(´ω`)
2015年2月 新江ノ島水族館にて |
念願のえのすいのメンダコちゃんともご対面。肉眼でもわりと見づらいほどの赤く暗い水槽で飼育されていました。
メンダコちゃんにとっては快適な空間ほど撮影者には厳しい…まぁしょうがないよね。
2018年2月 サンシャイン水族館にて |
なんとなんと!見られるのはあれっきりかと思っていたサンシャインのメンダコちゃんがまた展示されておりました!
でも今回はメンダコの飼育環境に最適だと言われている赤い水槽になっておりました。
やっぱり赤いメンダコちゃんは安心感あるなぁ…。