2018年1月 名古屋港水族館にて

オキナエビスガイ科 (学名:Pleurotomariidae)

軟体動物門 腹足綱 古腹足目 オキナエビスガイ科
体長:(差が激しいため)種類による
生息水深:約200m〜3000m

美しい模様と形をした貝殻を持つ深海性貝の一種。主に「オキナエビス」と呼ばれる事が多い。
この生物もシーラカンスと同じく「生きた化石」の一種。実際に化石が多数発掘されている。
貝殻に横に細長い穴のあいたスリットが特徴。排泄や呼吸をするために空けていると言われている。
小さめの種類は直径5〜10cm程度だが、大きいものは直径約30cmほどとかなりバラつきがある。集める人が多いのも分かるかもしれない(後述)
水族館で展示される機会は稀。写真のように軟体部分まで見る事が出来たらかなりラッキー。
なお、貝殻に最も高値がつきやすい種類の貝類でもある。
種類によっては大きさや色も異なるが、それがまた美しいため状態が良ければ普通に万単位の価格で販売される。
特に最も大型の種類である「リュウグウオキナエビス」は、初めて標本が出回ったと思われる1960年代当時には360万円という価格がつけられていたほど。
(今でもオンラインショップやオークションなどで非常に高値で取引されている)
そんな特徴もあってか、貝殻コレクターで有名な貝類の一つとなっている。実物を見たいけど買えない!と思う人は博物館に行ってみよう。
食用にはされていないと思われる。





2018年1月 名古屋港水族館にて

この子はそこそこ有名かもしれないオキナエビス類の「テラマチオキナエビス(Bayerotrochus africanus teramachii)」さん、
この姿を拝めた時は「生きてて良かった…」って思えたレベルで美しかったです。写真でもそれが伝わってると良いな…。
殻の直径は約15cmくらい。「でかすぎてキモイ!」って人と「わあああなんて美しい!」って人が分かれそう…だがそこが良いのかもしれない。



2016年10月 沼津港深海水族館にて

ぬますいでも見られました。小柄な体の「ヒメオキナエビス(Pleurotomaria quoyana)」さんです。
直径3cm〜5cmくらいとオキナエビス類の子の中では結構小さいですね。ヒメとついてるのでこれで成体なのかな…?



2013年8月 上野の深海展にて

生体では無い写真ですが、載せておきたいなと思ったので載せます。
これがオキナエビス類の中で最も大型の種類の「リュウグウオキナエビス(Entemnotrochus rumphii)」さんの標本です。
殻の直径はなんと約30cm。そしてこれほど美しい形と模様をしてるのだから、お高いのも納得がいきます。



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