2015年2月 新江ノ島水族館にて

サツマハオリムシ (学名:Lamellibrachia satsuma)

環形動物門 多毛綱 ケヤリムシ目 シボグリヌム科 サツマハオリムシ属
体長:最大2m
生息水深:80〜430m

ミミズやゴカイと同じ環形動物門に属する深海生物。自ら作った棲管の中に潜んでおり、エラを見せている赤い物体が本体。
その外見から「チューブワーム」とも呼ばれている。
湧水域・または熱水噴出孔に住む「化学合成生物群集」の一員。ハオリムシの仲間の中で最も浅いところに住む。
人間と同じく血液中にヘモグロビンを持っているため体が赤く見える。(またそのヘモグロビンはすごく巨大で、酸素と硫化水素を同時に運ぶ事が出来る)
また本種には口や消化管や肛門などの器官が一切存在しない。つまり何も食べなくても生きていける生き物である。
体内には硫黄酸化細菌という細菌が大量に潜んでおり、その細菌は硫化水素と酸素を化学反応させて有機物を作る事が出来る。
サツマハオリムシはその有機物を吸収して生きているので口も消化管も持たない。ちなみに寿命は200年と非常に長いらしい。
本種は特殊な設備が必要だが、新江ノ島水族館以外にかごしま水族館でも見ることが出来る。
(鹿児島でも展示されているのは鹿児島湾の湧水域に生息しているから。名前の「サツマ」もそこから来ている。)





2015年5月 JAMSTEC一般公開「深海総合研究棟」にて

水族館じゃないですが、まぁ水族館でも見られる生き物である事には変わりないので載せます!
JAMSTECに展示されてたサツマハオリムシは明るい水槽なので撮りやすい!棲管から出てる可愛いエラも綺麗に撮れました。



2015年5月 JAMSTEC一般公開「深海総合研究棟」にて

これ撮ってから知った事なんですが…管にいっぱい付着している白くて小さい物体…これアマクサクラゲのポリプらしいですね。
白い物体もちゃんと撮ってくるべきだった…!




inserted by FC2 system