2017年2月 沼津港深海水族館にて

ウルトラブンブク (学名:Linopneustes murrayi)

棘皮動物門 ウニ綱 ブンブク目 ヘイケブンブク科 ウルトラブンブク属
体長:最大約20cm
生息水深:560〜1600m

名前に「ウルトラ」がついている、色んな意味で珍しいウニ(ブンブクチャガマ類)の仲間。これでも正式な和名である。
ブンブク類は大きな個体でも殻の直径がせいぜい十数cm程度なのに対し、このウルトラブンブクは
殻の直径が最大で20cmもあるという、ブンブク類の中では最大級のサイズ。
ウルトラ」というおかしな和名が付けられたのは、その圧倒的な大きさからではないかと思われる。
また、ムラサキウニなどの一般的なウニはトゲで身を守るのに対し、ブンブク類は砂に潜って外敵から身を守る習性があるので、
トゲがそれほど発達していない個体が多い。
本種もその一種ではあるが、他のブンブク類と違い砂に潜らないらしい。おそらく海底にあまり外敵が居ないからではないかと言われている。
本種は採取例が少なく、水族館で生体展示される事はごく稀。飼育方法も分からない事が多いため展示されたとしても短期で終わる事が多い。
なので生体が見れた人はウルトララッキーかもしれない。
でかい外見のわりに中身は空っぽらしいので、食用には適していない。(すごく珍しいのでむしろ食べないでほしいが)





2017年2月 沼津港深海水族館にて

当時フォロワーさんと水族館オフをしていたにもかかわらず、本種を見かけた瞬間興奮を抑えきれずシャッターを切りまくってました。
それくらい珍しい深海生物です。
本種は鮮やかな赤色をしているのですが、この青水槽だと色が分からないのがな〜…でも撮影出来ただけ良いとしよう!



2017年2月 沼津港深海水族館にて

ワヌケフウリュウオちゃんとの夢のツーショット。
他の深海ウニ達も入れたウニ水槽とか…いつか実現してみてほしいものです。



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