2015年8月 沼津港深海水族館にて |
ワヌケフウリュウウオ (学名:Malthopsis annulifera)
条鰭綱 アンコウ目 アカグツ科 フウリュウウオ属
体長:約10cm
生息水深:100〜750m
矢印のような独特の形態をしたアンコウ(
アカグツと近縁)の仲間。真上から見た姿がコウモリに似ている事から「
バットフィッシュ」とも呼ばれている。
(この写真だと分かりづらいが)体の背面に黒い輪紋模様がある。吻先に非常に短い疑似餌があるものの、役に立ってるかどうかは不明。
(普段は下向きの口で砂の中に潜むゴカイや甲殻類などを食べているため、疑似餌は退化してるのでは無いかと言われている)
普段は海底でじっとしているが、泳ぐ時はヒレを折りたたんで尾びれを左右に動かしてふらふらと泳ぐ。
様々な種類は確認されているが、日本で比較的見られる種類がこのワヌケフウリュウウオ。ちなみに食べられないと思われる。
また、唇が赤いフウリュウウオの仲間が比較的有名。一般的に知られているのは、おそらく「
ガラパゴスバットフィッシュ」という種類だと思われる。
名前の通り日本近海には分布せず、比較的浅いところに棲んでいるらしい。
2016年5月 沼津港深海水族館にて |
ちゃんと輪紋が確認出来る写真がこちら。
個人的にだけど輪紋が見えやすい種と見えずらい種が居るような気がする…もしや普通の
フウリュウウオも紛れてる可能性あり?
2016年5月 沼津港深海水族館にて |
写りづらい位置に居たので画質がだいぶアレですが、「
イガフウリュウウオ(Solocisquama stellulata)」という希少なフウリュウウオのお仲間。
その名の通り体が毬栗みたいにトゲトゲしてるのが特徴です。
そういえばこの子もアカグツ科なので、体がアカグツちゃんみたいにトゲトゲしてても、別におかしくは無さそう。
2017年1月 沼津港深海水族館にて |
この子は「
アミメフウリュウウオ(Halicmetus reticulatus)」という種類。正面顔が
あざとい可愛い…。
しかしワヌケ以外の種がこんなに見られるぬますいさん偉大過ぎでは…?
2016年10月 ヨコハマおもしろ水族館にて |
なんと!「
ガラパゴスバットフィッシュの仲間(Ogcocephalus sp.)」です!
この辺で見られる事ってあるもんなのですね!!(確かに海外で獲れた魚を展示する水族館はよくあるけど…)
こうして生で見てみると、普通のフウリュウウオ類達とは違って結構派手派手しいですね。
(しかしココの写真ページを「フウリュウウオ類」という形でまとめようかわりと迷ってた…)
2016年10月 ヨコハマおもしろ水族館にて |
しかしこの子って、皆が知っているような
唇が赤い種では無いんですよね。だから種が上手く特定されて無いのかな…?
色んな意味で興味深いです。