2016年6月 新江ノ島水族館にて

シロウリガイの仲間 (学名:Calyptogena sp.)

軟体動物門 二枚貝綱 マルスダレガイ目 オトヒメハマグリ科 Calyptogena属
体長:約10cm前後
生息水深:800〜1200m

瓜のような形をした白い貝殻と真っ赤な体が特徴的な大型の二枚貝。主にメタンの湧き出る湧水域という、熱水噴出孔の子達とは
別の地帯に棲む「化学合成生物群集」の一員。(サツマハオリムシも湧水域に生息している)
別の二枚貝のシンカイヒバリガイのように群生で過ごしている。
この貝も、サツマハオリムシと同じように消化器官などは無く、何も食べずに生きていける。
海中や泥の中にある硫化水素を、エラの部分にある硫黄酸化細菌によって化学エネルギーで有機物に変え、その有機物を吸収して生きている。
体が赤いのは、人間と同じく血液にヘモグロビンを含んでいるため。(おかげで本種の解剖画像がグロいと言われる)
本種は特殊な設備が必要なため新江ノ島水族館以外での展示例はなく、また展示されたとしても短期間で終わる事が多く、
化学合成生物群集の中でも飼育は難しい方だと言われている。
食べた人の話によれば甘い味がするそうだが、本種は絶対食べるべきではない





2016年6月 新江ノ島水族館にて

あくまでも見れたのは「シロウリガイの一種(Calyptogena sp.)」の方なのですが…めったに見られない深海生物ですし既に擬人化もしてる子でもあるので、
即座に写真ページに追加…。そのうち一種じゃない方が見られたら名前変えておきます。
トップの写真では水管を出していますが、この写真では引っ込めています。「あ、ちゃんと生きてる!」という実感があって、興奮ものでした。



2016年6月 新江ノ島水族館にて

そしてさらに注目すべきはこれ。分かりますか?泥の中を移動した形跡!
基本的ににぶい・とろい印象がある深海生物ですが、この子はわりと活発な深海生物なのです。




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